大学生の時にアメリカ・メイン州でのホームステイプロブラムに参加したのをきっかけに、その後もよくアメリカのさまざまな都市へ旅をするようになりました。そしてそのたびに地元の書店に寄って、デザインにこだわったユニークなコンセプトの本を探して手に入れるのがルーティンのひとつに、今でも続いています。
ある時、気になって手に取る本の背表紙にメガネマークが付いていることが多いのに気づきました。これが、サンフランシスコの出版社、クロニクル・ブックスのカンパニー・ロゴだったのです。それからクロニクル・ブックスのリサーチを始め、大ファンに。サンフランシスコに拠点を移した時のきっかけのひとつであり、日本・東京にクロニクル・ブックス・ジャパンが発足した時には、そこに勤務し、日本の市場に向けての翻訳出版の仕事を担うことにもなりました。今でも当時の同僚たちとの交流は続いています。
クロニクル・ブックスの魅力は、なんといっても発想・企画力。老若男女たくさんの人々、動物たちの笑顔の写真だけを集めた写真集や、幸運を呼び込むための言い伝えをまとめた手のひらサイズの赤い本。1日1行の文章を5年間書き続けるための装丁がおしゃれで種類も豊富な日記帳や、文章がうまくなるための練習帳など、本のような、ステーショナリーのようなプロダクトが充実しているものこの会社の特徴です。どれも、どこかニッチで遊び心があり、軽やかに生きるためのヒントを与えてくれるようなものばかりなのです。
(写真・上)2018年秋にクロニクル・ブックスオフィス1階にあるブックストアで撮影したもの。期間限定でMLB、サンフランシスコ・ジャイアンツのチームカラーのオレンジ×クロニクルブックスのロゴのフラッグが飾られて
2025年夏にサンフランシスコを訪れた時に、グレン・パークにある古い本をメインで扱うブックストア「Bird & Beckett BOOKS AND RECORDS」で手に入れた、クロニクル・ブックスの本。『CLOUD SPOTTING』『Six California Kitchens』そして、『SHOPKEEPING』(Princeton Architectural Press, one of division of Chronicle Books)


